青春18きっぷで東京から九州まで乗り潰した経験がある(しかも2往復!)青春野郎、大城あしか(@417ena)です。
3月1日からいよいよ18きっぷが使えるようになりました。これで日本全国好きな場所へ旅に出ようと思っている方もいるでしょう。
その前に…ちょっと待ってください!
18きっぷで三セク鉄道(第三セクター鉄道)には乗ることができないのです。
本題を前に…おさらい
先日、18きっぷの買い方と使い方について、初心者さん向けに記事を書きました。
今期の販売スケジュール
前回の記事では春期のみお伝えしましたが、今期も春・夏・冬と3回販売スケジュールがリリースされています。
春のシーズンは間に合わなかったという方も、今から、18きっぷの旅プランを練ってみてはいかがですか。
2017年 青春18きっぷスケジュール
春季
発売期間:~3月31日
利用期間:~4月10日
夏季
発売期間:7月1日~8月31日
利用期間:7月20日~9月10日
冬季
発売期間:12月1日~12月31日
利用期間:12月10日~2018年1月10日
18きっぷで乗れるもの
全国のJR線普通・快速列車の普通車自由席及びBRT(バス高速輸送システム)、ならびにJR西日本宮島フェリーに自由に乗り降りできるきっぷです。
https://www.facebook.com/ikuzetohoku/photos/a.342014922540715.75376.330490387026502/521510141257858/?type=3 https://www.facebook.com/789843431105085/photos/a.841137085975719.1073741825.789843431105085/841137095975718/?type=3BRT(バス高速輸送システム)はもともと電車路線だった区間ですので、なんとなく18きっぷで乗れると言われても合点がいきますけど、JR西日本宮島フェリーも乗れちゃうんですね。
JR宮島口駅から徒歩6分でフェリー乗り場に着きますので、観光に立ち寄ることもできちゃいます。ちなみに私は、行ったことがありません。宮島口駅は何度も通り過ぎましたけど。
JRっぽいのに18きっぷが使えない!
JR線と直通運転している路線は18きっぷが利用できません。
これが紛らわしくて、今回お伝えしたかったのはこちらの内容です。
例えば、JR線と直通運転している路線というのは簡単に言えば私鉄です。都市圏のJR線に乗っていたのに、いつの間にか他社の路線を走っていた!という経験をしたことがありませんか。
この場合は、別途乗車券運賃が必要となります。
あと、JRバス各社にも18きっぷで乗ることはできません。JRっぽいのになあ。
第三セクター鉄道会社
JRは赤字路線や、新幹線の開業に伴った並行している在来線を廃止にするのではなく、地域の要望で運営を第三セクターの鉄道会社へ移管してきました。
その第三セクター鉄道はもともとは旧国鉄やJRだった路線であることが多いですが、こちらは18きっぷでは乗れません。
知らずに乗ってしまうと別途運賃がかかりますので、気をつけて下さい。
せっかくなので、該当する路線をこちらで紹介していきます。
道南いさりび鉄道線
https://www.facebook.com/1478684889082814/photos/a.1480181515599818.1073741828.1478684889082814/1751201685164465/?type=32016年3月北海道新幹線の開業に伴ってJR北海道から江差線(五稜郭・木古内間)を引継ぎました。
18きっぷの特例
こちらは特例として、青春18きっぷ北海道新幹線オプション券を購入すると2,300円で北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内間と道南いさりび鉄道線全線に片道1回乗ることができます。
参考 青春18きっぷ北海道新幹線オプション券|JR北海道のおトクなきっぷ
青い森鉄道線
https://www.facebook.com/aoimorirailway/photos/a.580593605378090.1073741827.573217132782404/776362889134493/?type=32002年12月1日に東北新幹線盛岡〜八戸間開業に伴い、JR東日本から東北本線の一部を譲渡されて開業しました。
その後、2010年12月4日の東北新幹線八戸〜新青森間の延伸時に東北本線八戸〜青森駅間も譲渡されました。
現在の営業距離合計121.9kmは、第三セクター鉄道の中で日本最長路線となります。
18きっぷの特例
青い森鉄道線の青森~八戸間を通過利用する場合で、青森駅・野辺地駅・八戸駅で普通列車・快速列車の乗降をする場合に限り、別に運賃を支払うことなく利用できます。
ただし上記以外の駅で乗降した場合には、乗車駅から降車駅までの青い森鉄道線の運賃が必要となりますのでご注意ください。
IGRいわて銀河鉄道線
東北新幹線盛岡〜八戸間開業に伴い、東北本線の岩手県内を譲渡されて開業しました。
北越急行線
国鉄が1968年に着工するも、1980年に経営悪化を受けて工事が凍結してしまいます。
その後、1985年に第三セクター鉄道の北越急行が完成後に経営を引き受ける条件で工事が再開、1997年に開業となりました。
しなの鉄道線
https://www.facebook.com/shinanorailway/photos/a.680650405324489.1073741855.620776684645195/680650301991166/?type=31997年10月1日に北陸新幹線高崎〜長野間(当時は長野新幹線と通称)が開業した際に、JR信越本線の一部区間がしなの鉄道に経営分離されました。
えちごトキめき鉄道線
2015年3月14日の北陸新幹線の長野〜金沢間延伸開業に伴って、JRから経営分離がありました。
JR西日本の北陸本線、市振〜直江津間とJR東日本の信越本線、妙高高原〜直江津間の両区間の運営を担っています。
あいの風とやま鉄道線
北陸新幹線の金沢駅延伸に伴い、JR西日本から経営分離された北陸本線の富山県内区間にあたる倶利伽羅〜市振間において運営を担うことになりました。
18きっぷの特例
JR高山本線の富山駅以南(西富山駅方面)からあいの風とやま鉄道(富山駅~高岡駅)を経由し、JR氷見線・城端線へ旅行する場合、又はその逆方向に旅行する場合に限り、富山駅~高岡駅間がご利用いただけます。
富山駅・高岡駅に限り「青春18きっぷ」で途中下車することができますが、その他の駅で下車する場合、富山駅~高岡駅間を越えてあいの風とやま鉄道線を乗車する場合は、別途運賃が必要です。
IRいしかわ鉄道線
北陸新幹線長野〜金沢間開業時に、北陸本線の一部区間をJR西日本から経営分離された第三セクター鉄道です。
JR七尾線、あいの風とやま鉄道線、えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインへの直通運転をおこなっています。
18きっぷの特例
金沢〜津幡間は普通・快速列車の普通車自由席で通過利用する場合に限り利用できます。
ただし、金沢駅から高岡駅を経由して城端駅へ向かう場合は、「金沢~高岡」間のIRいしかわ鉄道線および、あいの風とやま鉄道線の運賃が別途必要となります。
参考 「青春18きっぷ」と「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を発売します:JR西日本
伊勢鉄道線
https://www.facebook.com/isetetu/photos/a.500667403326931.1073741828.496202340440104/1246705395389791/?type=3国鉄時代に名古屋、四日市から津方面間へ往来する場合、関西本線と紀勢本線の分岐である亀山駅を経由しなければなりませんでした。
このため、関西本線の南四日市駅と紀勢本線の津駅を結ぶ路線として1973年に開業しますが、並行する近鉄鈴鹿線の影響で利用者数が伸びず、1987年に第三セクターの路線となりました。
快速みえに要注意
名古屋駅から津方面へ運行されている、JR「快速みえ」は伊勢鉄道を経由しますので、18きっぷでは乗車できません。
伊勢鉄道を走る区間(河原田〜津)は別途乗車券が必要となります。
京都丹後鉄道線
https://www.facebook.com/willer.trains/photos/a.680392608732890.1073741827.675640629208088/1042409505864530/?type=3旧国鉄の宮津線、旧鉄道公団が建設した宮福線の施設を保有する北近畿タンゴ鉄道(KTR)から、2015年4月1日に鉄道運行事業受け継いだWILLER TRAINS株式会社が京都丹後鉄道の名称で運営をしています。
智頭急行線
㊗️2017始まりましたね
本年も智頭急行を
よろしくお願いします♫新年から安全快適に運行しています✨ pic.twitter.com/4H7kf3arY7
— 智頭急行@公式 (@chizukyu) January 6, 2017
旧鉄道公団建設線の智頭線を引き受けて、1994年に開業した第三セクター鉄道です。
土佐くろしお鉄道線
https://www.facebook.com/tosakuro/photos/a.656250364401069.1073741827.228742247151885/1322733151086117/?type=3旧鉄道公団建設線の宿毛線及び阿佐西線を引き受けた第三セクター鉄道です。1988年にJR四国の中村線も引き受けて開業しました。
その後、1997年に宿毛線、2002年に阿佐西線改め阿佐線(ごめん・まはり線)が開業となりました。
肥薩おれんじ鉄道線
2004年に九州新幹線の新八代〜鹿児島中央間の開業に伴い、JR九州鹿児島本線の一部(熊本県の八代駅と鹿児島県川内駅区間)が第三セクター鉄道の肥薩おれんじ鉄道へ経営移管されました。
まとめ
JR線が乗り降り自由になる18きっぷですが、JRと直通運転をしている第三セクター鉄道会社には乗ることができません。
昨今は全国的に新幹線が整備されてきており、第三セクター鉄道が増えています。
ただ、18きっぷだけで移動することに固執せずに、JR以外の鉄道で移動するなど旅の行程を柔軟に立ててみるのも良いでしょう。