こんにちは、大城あしか(@417ena)です。
コロナ禍による「新しい生活様式」を実践する日々ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
昨今、みなさんのお仕事に対する取り組み方も変化を求められていることでしょう。「副業」を始めた方も多いのではないでしょうか。
今回は、染谷昌利さん(@masatoshisomeya)の著書「複業のトリセツ」をご紹介いたします。
はじめに
「働き方改革」が国から提唱されていましたが、従来の勤務形態をなかなか崩すことはできない状況が続いているように私は感じます。新型コロナウイルス感染症の影響によってテレワーク、リモート会議、変則的シフトに伴う時差出勤などの対応を加速せざるを得ない時代に突入したのです。
本記事でご紹介します「複業のトリセツ」著書の染谷昌利さんより、献本をいただいて書評を書いています。私、実は本書の編集協力として携わらせていただきまして、奥付に名前が載っています。本名ですけどね。
「副業?」「複業?」
2018年に出版された本書、いまから2年前になりますが本書の冒頭で「一億総複業時代のはじまり」に書かれていることは、まさに今の新しい生活様式にぴったりとあてはまる、有益な情報ではないでしょうか。
副業解禁について、著書の考えが書かれています。その中で、染谷さんは
自分の力でお金を稼ぐ力を身につけることは、これからの激動の時代を楽しく生き抜く上で非常に重要な要素だと考えています。
複業のトリセツ「はじめに」
とあります。そして、
本業と副業のダブルワークだけでは足りません。本業と副業に加え、第三、第四の収益形態を組み合わせる「複業・パラレルワーク」の考え方が重要になります。
複業のトリセツ「はじめに」
と、述べています。
2020年の現在、パラレルワークという働き方がより一層求められる、注目させていくことは間違いないでしょう。私も、本書を読み、染谷さんの受け売りで「パラレルワーク」を実践して2年になりました。
明確に「副業」と「複業」の違いは、表紙カバー裏の記載部分で説明しています。
【複業】
副業のトリセツ表紙カバー裏「デジタル大辞泉より」
複数の本業を持つこと。
副業のような片手間仕事ではなく、生業として別の業種を二つ以上兼務すること。
副業を「片手間仕事」と明確に記述しています。副業ワーカーという肩書きでは信用を得られない時代になっていると感じています。
私の経験談ですが「本業があるため今回の仕事は受けることができません」という断り方を耳にしたことがあります。当然ですが、お願いされた仕事は依頼者にとっては本業なのです。失礼な断り方だなと感じました。
私も「本業」という言葉を使うことがありますが「副業」に相反する意味ではなく、あくまで「生業」としての意味を持つ言葉として本業と述べている意識です。
相手がどう捉えるかまでは、コントロールすることができませんけれど。
本書の構成
本書「複業のトリセツ」は、5つに章立てしてパラレルワークについて説明しています。
- 第一章 副業を取り巻く環境の変化
- 第二章 こんなにもある副業の種類
- 第三章 インターネット活用によるノーリスク副業
- 第四章 一億総複業時代に向けて
- 第五章 複業家を実践している人たち
第一章から第三章までは「副業」について取り扱っており環境の変化、副業の種類、インターネット活用方法など実践向け内容が記述されています。
私が複業にチャレンジするにあたって勇気をいただいた部分は、第一章で触れている「お金を得ることだけが副業ではない」です。
ここでは、収入を得る他に3つのメリットを挙げています。それは、「スキルアップ」「人脈構築」「リスクマネジメント」です。
詳しくはぜひ本書を読んでいただきたいのですが、稼ぐことだけが大切ではないんだと稼げない仕事は「悪」のような考え方を払拭することにつながりました。
第三章では、インターネットを活用したコミュニティ運営についても触れています。
以前、当ブログで紹介しました「頑張ってるのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書」の著書さんに聞いた副業実践例のコラムが参考になります。
そして、第四章に本書の肝の部分とも言える「一億総複業時代」の文中で取り上げているで、染谷さんが考えを述べている以下の部分、
知っているけどやらないということと、知らないからできないということはぜんぜん違う
複業のトリセツ「二極化する日本の未来」
変化を楽しむ気持ちを持って、しなやかに時代を生き抜いて
複業のトリセツ「一億総複業時代に向けて、未来を予測する必要性」
があるのですが、コロナ禍の現況に当てはめて読んでみてもまったく違和感がありません。まさに先見の明といったところでしょう。
最後の第五章では、当時から複業を実践しているパラレルワーカーのインタビューと、対談で締めくくっています。
インタビューは、「サイボウズ式」編集長の藤村 能光(@saicolobe)さん「自分の市場価値を高めることがでいる複業を」と、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役・人事総務本部長の島田由香さん「本業・副業ではなくすべて本業の意識で」の2本立ての構成です。
対談は、株式会社ドリップ代表取締役CEOの堀口英剛(@infoNumber333)さんと、同社代表取締役COOの平岡雄太(@yuta_hiraoka)さんに染谷さんを加えた三者対談の形式で展開しています。
スタートしようと思ったタイミングが人生で一番若い
私は、あとがきにある以下の言葉に感銘を受けました。
手遅れなんてことはありません。最初はみんな初心者です。
複業のトリセツ「あとがき」
スタートしようと思ったタイミングが、あなたの人生の中で
一番若い時期です。
もっと早くやっておけばよかった。今からやっても手遅れかもしれない。
新しいことに取り組む時って、いろんな感情が心の奥底から沸き起こってきます。
そんな時、本書を手にとって何度も読み返してみてください。
私は、染谷さんの著書「ブログ飯」でブログを書くことをスタートして、本書でパラレルキャリアを積んでいくことを決意しました。
「複業のトリセツ」は、自分自身が置かれている状況に合わせて分かりやすく理解することができるためオススメです。
まとめ
本書を読めば「複業」パラレルワークという働き方について知り、知識を得たらあとは実践するだけです。
かく言う私ですが、今日まで本書の書評が書けずにいました。理由はいろいろあるのですが、その大半は言い訳です。「今日は絶対に書こう、明日こそは書くぞ」と思っているうちに2年経ってしまいました。
毎日その思いを胸にして、常にカバンに入れて持ち歩いていましたので、今ではお守りのような一冊となりました。
しかし、本書内で染谷さんもおっしゃっているのですが、読むだけでは意味がありません。実際に実践することです。もちろん私のように持ち歩くだけなどは論外です。必ず道は開けると信じて行動に移してみましょう。
これからの時代を生き抜く「複業」を始めたい方にとって、とても役立つ取扱説明書(トリセツ)となることでしょう。