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DeNAが小学館と新デジタルメディアを検討。更なるライター需要に期待感

DeNAが小学館と新デジタルメディアを検討。更なるライター需要に期待感

2017年4月20日
ビジネス
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「WELQ問題」と呼ばれている著作権侵害インターネット界隈を賑わせたキュレーション問題で揺れたDeNA。

この度、出版業界大手の小学館と新たなデジタルメディア事業を共同で創出・運営を検討することに合意しました。

DeNAのニュースリリース

DeNAは、本日(2017年4月20日)新規にデジタルメディア事業を創出・運営することについて共同で検討を開始したとリリースを発表しました。

ヨイナイイナの見解

今回のリリースまでの経緯について、出版業界出身の大城あしか(@417ena)が見解をまとめました。

デジタルメディアに出遅れた出版業界

インターネットが普及するまで、放送業界と共にメディアを牽引してきた出版業界。インターネットが普及するにつれて、雑誌の売り上げは激減しました。

本来ならば、出版業界が率先的にウェブメディアの構築をおこなって、その文化を育てていく役割を担う必要がありました。

しかし、出版業界はインターネットなど海のものとも山のものとも分からないビジネススタイルに事業をシフトする事に対して二の足を踏んでいました。

当時はネット上での現在のようにセキュリティが強固な課金システムもありませんでした。インターネットで閲覧できる情報はすべて無料です。

情報や広告を取り扱ってきた出版業界は、インターネットにおけるビジネスモデルを確立させられませんでした。

電子書籍へのシフトチェンジ

その後、出版業界はどうなっていくかというと、みなさんもご存知のように電子書籍販売へとシフトチェンジしていくのです。

これは雑誌を販売していたビジネスモデルを、ネット媒体にすり替えただけのアナログ的手法でした。

結局は「モノ」を販売して利益を得るという既成概念を捨てきれなかったのではないでしょうか。

当初は苦戦した電子書籍も、スマホのマンガコミックアプリが順調に売り上げを伸ばしますが、それに伴い雑誌の売り上げは激減します。

電子書籍については、とりあえず今回はここまで。また別の機会に書きます。

ITベンチャーの台頭

すると、ITベンチャーと呼ばれる新興企業が続々と立ち上がります。古くはソフトバンク、楽天、ライブドアといった会社に代表されます。

それは、プロスポーツの世界にも顕著に現れます。

かつて新聞会社と鉄道会社がほとんどを占めていたプロ野球のオーナー企業ですが、2017年現在では3チームがIT会社がオーナー企業となっています。

  • ソフトバンク
    https://417ena.net/hawks_fc2017/
  • 楽天
    https://417ena.net/eagles_fc2017/
  • DeNA
    https://417ena.net/npb_clfc2017a/#DeNA

このことからも分かるように、旧来の情報を司っていた業界からジワリジワリとIT(ウェブ)業界に主権は移りつつあると言えるでしょう。

お互いのノウハウを享受

ただ、IT業界には情報を扱う企業として歴史が浅く、WELQ問題のようなことが起こってしまいました。

そこで、出版業界の小学館が持っている情報を取扱うにあたってのノウハウと、ウェブマーケティングに長けているDeNAのノウハウをお互い享受したいのでしょう。

DeNAが多くのサービス開発・運営で得たノウハウや、小学館のもつ編集に関するノウハウを双方のサービスに活用することも視野に入れてまいります。

引用 ニュースリリース | 株式会社ディー・エヌ・エー【DeNA】

ライター需要に期待

小学館の編集ノウハウを得てリリースするDeNAのデジタルメディアにおいては、もう二度とヘマをすることは許されません。

また、編集者が就くことでライティングに求められるクオリティが、しかるべきラインに引き上げられる(本来あるべきラインに戻される)でしょう。

「DeNAから依頼を受けて記事を書いている」ことが、ステータスとなるメディアを育てていくことが求められています。

既にウェブで記事を書いているライターさんはもちろん、これからウェブライティングに挑戦したいライター志望の方にもチャンスが巡ってきます。

特に私が声を上げて言うまでもないですが、さらなるライター需要に期待が持てるでしょう。

まとめ

DeNAはキュレーションメディアで大きな痛手を追いました。しかし、これに懲りて事業を撤退することはありません。

それは、デジタルメディアは充分なビジネスになりうるということを意味しています。

DeNAによるデジタルメディア事業の実施有無については現在未定と発表していますが、実施しないのに小学館に協力を持ちかけるでしょうか。

その辺は察していただければと思います。当ブログでも今後の動向に注目してまいります!